福岡の経営管理の業務受託 博多の公認会計士・税理士 黒川合同会計事務所

徒然閑話 Column

2017/05/01

2017年(平成29年)5月

~ レゴランド・ジャパンのオープンに思う1 ~

 先月1日、名古屋に「レゴランド・ジャパン」がオープンしました。世界中の子供たちに愛されている「レゴブロック」で有名なレゴ社が、国元のデンマーク、ビルンにある「レゴランド・パーク」の8番目の屋外施設としてオープンしたものです。と言っても、レゴ社が直接運営するものではなく、英国の「マーリン・エンタープライズ」社が運営する施設です。同社は、「ウオルト・ディズニー・アトラクションズ」に次ぐ世界第2位のテーマパーク運営会社だそうです。

 もともとこのテーマパークは、レゴ社にとってはコンセプト管理が徹底していて、1968年の開設以来、門外(国外)不出となっていたものです。それがほぼ30年後に英国で2番目がオープンした後、米国などで開設され今回の名古屋でのオープンとなったものです。実は、2002年頃に千葉県でも誘致話が浮上したようですが実現しなかった経緯もあったようです。

 私が今回このテーマを選んだのには理由があります。実は、世界初のデンマーク外の施設を誘致する仕事に若干関わっていたのです。候補地は九州の某県某所。時期は1990年です。実現していれば世界で2番目の施設となるはずでした。管轄する行政機関、候補地の自治体などと計画を進め、プレゼンテーション資料をまとめ上げてデンマークのレゴ本社に出向きました。

 到着後、レゴ社訪問の前にまず駐デンマーク日本大使館を表敬訪問しましたが、その折大使から驚くべき話を伺いました。我々より遡ること数年前に、日本の某商社が誘致話を持ち込んでいたそうです。実務レベルでほぼ話がまとまり、日本からデンマーク入りした経営首脳がレセプションの席上次のような発言をしたそうです。「日本は高温多湿になる時期もあり、屋外に設置するモニュメントは傷みやすい。修理や作り変えるとなると時間もかかる。幸い、日本人は手先が器用で技術力も高い。モニュメントは中の芯を別素材で作り、その周りをレゴブロックで覆いましょう。」悪気はなかったのでしょうが、この「張りぼて」案を提示されたレゴ社の会長は、顔色を変えてこう言ったそうです。「レゴ社が相手にするのは子供たちです。その子供たちは、レゴブロックでできたキリンや象の動物、街並みや様々なモニュメントを見て、これがすべて自分たちが日頃手にしているレゴブロックでできている信じている。そことに感動し、夢を持つ。その子供たちを裏切るような発想をする会社とは契約できない!」調印式前夜の出来事だったそうです。

(次月に続く)

写真はデンマークの「レゴランド・パーク」訪問時のモニュメントです。

象  象2  大統領1

(2017年5月1日 事務所代表 灘谷 和德)