福岡の経営管理の業務受託 博多の公認会計士・税理士 黒川合同会計事務所

徒然閑話 Column

2017/06/01

2017年(平成29年)6月

~ レゴランド・ジャパンのオープンに思う2 ~

 4月1日にオープンした名古屋の「レゴランド・ジャパン」も2ヶ月が経過しました。

先月のこのコラムで、今回の施設開園が世界で8番目であること、実は30年近く前に日本に誘致する話があったこと、それが土壇場でダメになったことに触れました。

 今月はその続編として、私が関わった誘致プロジェクトのてん末を取り上げたいと思います。先月は「候補地は九州の某県某所」とあえて伏せていましたが、てん末をご紹介するにはもう少し具体性が必要なようです。場所は長崎県の県南地区。豊かな自然に恵まれた丘陵地帯でした。プレゼンの段階では、精緻な市場調査をしたわけではありませんでしたが、周辺の観光客動向などをもとに集客予想を年間160万人と見込みました。今回の名古屋の施設は、ロケーションやコンセプトが異なる中で集客見込みは200万人。大きく異なるのは客単価で、我々のプランでは大人で一人1,500円。今回の施設は大人6,900円と東京ディズニーランドより500円高い設定です。(その後価格を抑えた多種のチケットを発売)27年の「時」と「空間(場所)」の差があるとはいえ、子供を大事にし、教育的配慮を重要視するレゴ社のコンセプトを思うと、この価格設定には違和感を持ちました。それでも、私にとって思い入れが強いこの施設、永続可能な運営をお願いしたいと思っています。

 では、私が関わったプランは何故とん挫したのか。それは不可抗力の自然の力でした。1990年11月17日普賢岳が突然噴火、翌年6月3日多くの犠牲者を出した大火砕流の発生。火山がなく、最高地点が約170mと欧州一低い国デンマークのレゴ社の人たちにとっては、山々に囲まれた計画地は魅力的だったようで、訪日メンバーを阿蘇にご案内した時は感嘆の声を上げておられました。ところがその火山が仇となってしまったわけです。計画を中断し、経過を見守ったのですが、速やかな復興・復旧が困難な上、再噴火の虞が大きな壁となって白紙撤回となってしまった次第です。

掲載図は当時(初期段階)の施設概要です。。

1990 レゴワールドマスタープラン

(2017年6月1日 事務所代表 灘谷 和德)