福岡の経営管理の業務受託 博多の公認会計士・税理士 黒川合同会計事務所

徒然閑話 Column

2018/07/03

2018年(平成30年)7月

~ 路線価で辿る街の繁栄 ~

今年も本日、国税庁が全国の「路線価」を発表しました。全国で最も高い路線価は、33年連続で東京都中央区銀座5丁目の鳩居堂前で、44,320千円/㎡です。全国的に過去最も高かった平成4年の路線価を昨年上回り、さらに今年更新したことになります。(平成4年36,500千円/㎡、平成29年43,200千円/㎡)それにしても庶民にはイメージできない金額ですね。路線価上昇の理由はいろいろあるようですが、①低金利政策の影響で資金調達が容易、②住宅需要が旺盛、③オフィス需要も好調、④インバウンド効果などでしょうか。

全国レベルの話しはこれぐらいにして、地元福岡市を見てみると、最高路線価は中央区天神2丁目の渡辺通沿い(天神ソラリアステージ前)の7,000千円/㎡でした。但し、こちらは東京の鳩居堂前と違い、平成4年のピーク時13,200千円/㎡に比べるとまだ半分を超えたぐらいのようです。(平成4年が異常に高かったのが理由でしょうが)天神地区は平成12年までは岩田屋百貨店の北側、即ち明治通り沿いが最高路線価でした。その後商業施設が南に延伸していったことを受け、現在地にトップの座を譲っています。街の移り変わりを反映した結果となっているわけです。

路線価は国税庁のHPで簡単に見ることができますが、7年分に限られます。今年で言えば、平成24年以降分です。私は以前から路線価の推移には特に関心があったので、私の事務所保管分で足りない分は図書館(福岡県立図書館が昭和57年以降分を収蔵。福岡市総合図書館や福岡国税局よりも多い)で、それより古い分は上京した折に時間を見つけて国会図書館でデータをコツコツ入手してきました。国会図書館には路線価制度が始まった昭和30年以降分が収蔵してありますが、マイクロフィルムになっているので、検索が厄介ではあります。努力の結果(?)、私の手元には昭和30年以降分がほぼコンプリートでデータが揃っております。(「ほぼ」と言ったのは、昭和33年分だけは国会図書館でも入手できませんでした。マイクロフィルムが黒くなって見ることができないからです)

地元の繁栄の歴史を「路線価の推移」という切り口で振り返ってみるのも楽しいものです。皆さんも時間のある時に辿ってみられませんか。

(2018年7月2日 事務所代表 灘谷 和德)