福岡の経営管理の業務受託 博多の公認会計士・税理士 黒川合同会計事務所

徒然閑話 Column

2015/08/01

2015年(平成27年)8月 葉月

 いきなり私ごとで恐縮ですが・・・。先月末に私の手元に「シルバー手帳」が届きました。他人事のように思っていたことが、私も当事者になったことをリアルに実感した瞬間でした。こうなった以上、福岡で最もシルバー手帳が似合わない人間を目指してみようと思っています。どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。

 さて、今年は戦後70年の節目と言うことで、いつもとは若干空気が違うように感じます。10年おきになぜ総理大臣がコメントを発する必要があるのか個人的には疑問を感じますが、海外はもとより、国内マスコミも大騒ぎ。いつまで続くんだろうと思います。国民の心にある非戦・嫌戦の強い思い、戦後積み上げてきた国際貢献、もっと自信を持って大人の振舞いをすればいいのでは、と思います。

 そんな中、今月は次の一文をご紹介したいと思います。月刊誌『文芸春秋』(8月号)に掲載された『月白の道』~これだけは読んでほしい、文学的従軍記の傑作~ です。久留米の医師故丸山豊氏が自身の戦争体験、それもかの悪名高い「インパール作戦」に関係するビルマ(現在のミャンマー)北部戦線に軍医として従軍した戦地体験記です。西日本新聞に連載されたものを、昭和45年に『月白の道』(創言社)として出版されています。単なる記録重視の戦記ものではなく、実に文学的な記述が多く、従軍記の最高傑作との評価を受けているようです。本文からは戦争の悲惨さ、不条理さはもとより、人(ここでは大本営や上官)が下す判断の重さがひしひしと伝わってきます。

 実は、著者のご長男丸山泉氏(医療法人社団豊泉会丸山病院理事長・院長)が私のロータリークラブを通しての友人です。彼とはかなりご無沙汰していましたが、今回の月刊誌を通じて再会できたような気がしています。

 関心がお有りになる方は単行本か、月刊誌(一部抜粋で掲載)をご一読ください。但し、月刊誌は10日過ぎには新刊に置き換わるようですが。

 今月の写真はハウステンボスで撮影した打ち上げ花火です。(今年ではありませんが)

(代表 灘谷和德)

ハウステンボス花火1

ハウステンボス花火2   ハウステンボス花火3

 

2015/07/03

2015年(平成27年)7月 文月

 7月に入りました。博多の街は、15日まで「博多祇園山笠」で賑わいます。この山笠のお話しは昨年7月のこのコラムで触れましたので今回は省略いたします。
 さて、今回は「ふるさと納税」のことを取り上げてみます。
ふるさと納税を扱う、あるポータルサイト運営会社の調査では、昨年寄付を受けた自治体の上位10位中、何と5自治体が九州でした。第1位はよくマスコミでも紹介されている「平戸市」です。同市のHPを見ると平成26年度の寄付金受入れ実績は約14億7千万円。人口が33,448人(6/1現在)ですから、住民一人当たり平均約44千円の寄付を受けたことになります。(1戸当たり平均約103千円)また、制度が始まった平成20年度からの寄付金累計額の97%が昨年度に集中したようですから大ブレークと言いていいでしょう。ポイント制の導入というアイデアが功を奏したようです。

ご存知の方も多いと思いますが、今年は税制改正で次の2点が大きく変わりました。
①    実質自己負担2千円で寄付できる限度額が2倍に拡大
②    5自治体までの寄付であれば条件付きで確定申告が不要
これを受けて、各地方自治体は更に「贈答品」にアイデアを凝らして、寄付者(納税者)心理をくすぐっているようです。
 この「ふるさと納税」制度。どうしても「贈答品」という目の前にぶら下げられた「ニンジン」に目を奪われがちですが、実際やってみると、その地域に対する興味や関心が湧いてくるものです。機会があれば訪問してみようという気持ちになったりもします。ふるさと納税は、「もの」だけではなく「こころ」の交流があって持続可能になるような気がします。

 ところで、政府は「ふるさと納税」を「地方創生」の切り札のように位置づけ、今後も推進を強化していくようです。先月末には、菅官房長官が秋田市での講演で「企業版のふるさと納税があってもいいのではないか」と発言し、財務省、総務省、内閣府に検討を指示したようです。どのような案が登場するのか興味津々、と言ったところです。

 さて最後にもう一言。高額所得者に優遇されていると言われるこの制度、14億円の役員報酬が報道された某上場企業の社長の場合はどうでしょうか。これぐらいの所得の人がふるさと納税する場合の限度額は約6千万円です。すなわち、6千万円までの寄付であれば、実質自己負担額2,000円で所得税・住民税がほぼ同額還付等されるというわけです。寄付額の40%~50%が贈呈される特産品の相場のようですから、2千円の自己負担で3千万円近くの品物やサービスが手に入ることになります。良し悪しは別として凄いことですね。(なお、受け取った特産品等は「一時所得」となるようです。念のため)
(代表 灘谷 和德)

2015/06/01

2015年(平成27年)6月 水無月

 私は昭和25年生まれの寅年です。小学校低学年の時、すなわち昭和31年・32年・33年に、今では伝説ともなった西鉄ライオンズの日本シリーズ3連覇がありました。有難いことに、私はその3連覇の試合を父親に連れられ平和台球場で観戦しています。はっきりとした記憶はありませんが、球場が凄い盛り上がりだったことと、「稲尾~!」「中西~!」「豊田~!」と言った叫び声にも近い歓声が上がっていたことはよく覚えています。ここが私の野球好きの原点だったようです。

 その時のことを振り返って、中西太さんが書かれた本に次のような一節がありますのでご紹介します。いささか長くなりますが、私にとっては、いや、現在の経営者の方々にとってもとても参考になると思われる一文なのでお付き合いください。

「(当時常勝球団のパ・リーグ南海ホークスとセ・リーグ読売ジャイアンツに対抗して)南海を倒してリーグ優勝しない限り、三原(脩、西鉄ライオンズ監督、筆者注)が巨人に挑戦する権利は手に入らないのである。そこで三原が考えたのは「遠心力野球」という発想だった。

南海や、巨人といった名門のオーソドックスな組織中心スタイルは、三原によれば「求心力野球」である。目標に向かって心をひとつにし、フォア・ザ・チームに徹するためには決めごとで選手を縛りつける。その管理が、求心力だ。それなら、管理よりも個性を尊重したらどうか。ときには中心を向かず、軌道から外れそうになっても、とてつもないエネルギーを発する。それを利用するのが、求心力に対する遠心力という考え方だった。

 管理、管理でスキのない野球をしてくる南海をやっつけるには、ときにはめちゃめちゃでも、強大なエネルギーを持つ個性・・・。むろん個性といっても、野放図に放任するのではない。しつけは厳しかった。エラーはしかたないにしても、集中していれば防げるいわゆるボーンヘッド、守備ではスキップしないなどの簡略動作、そして他人に迷惑をかけることに関しては、ことのほか厳しかった。」

(「西鉄ライオンズ 獅子たちの「闘争」」 中西太著 ベースボールマガジン社)

 この対比話は以前からいろいろな方々が語ってこられています。私も「求心力経営」と「遠心力経営」と読み替えて、常に検討テーマとして持ち続けています。皆さんはどうお考えになりますか?

 写真は左から、中西太氏、豊田泰光氏、故稲尾和久氏の直筆サインボールです。

(代表 灘谷和德)

 

中西太サインボール 豊田泰光サインボール 稲尾和久サインボール

2015/05/01

2015年(平成27年)5月 皐月

 5月に入りました。急に暑くなってきたようです。博多では恒例の「博多どんたく港まつり」が催されます。毎年、全国各地から多くの観光客が博多の街(あえて福岡とは言いませんが)に押し寄せて来られます。昭和37年に「福岡市民の祭り」となって今年で53年ですが、実はそのルーツは800年以上前に遡ります。その原点を「博多松囃子(はかたまつばやし)」と言います。博多の住人でも最近は知らない人が増えて来たようですから、ましてや観光客の人達は・・・。歴史と伝統を守り続けている「博多松囃子振興会」では、貝原益軒が著した「筑前国続風土記」に記載された1179年(治承3年)を始まりとしておられるようです。

 何か福岡市の広報担当者のような記述になってしまいましたが、私にとっての「どんたく」は稚児装束に身をまとい、「ぼ~んちかわいや ねんねしな~♪」と歌いながら、しゃもじを持って練り歩いた幼き頃の思い出に尽きます。行った先々でお菓子をもらえるのが何よりの楽しみでした。やはり物欲が強かったのでしょうか・・・。GW中に改めて歴史をひも解いてみるのもいいようです。この祭りの奥深さが再発見できそうですね。

 私どもにとってのGWは?3月決算シーズンの佳境時期です。出勤する者、クライアント訪問する者、それぞれのスケジュールで何等か仕事をしている時期です。「季節労働者」と自ら称する所以でもあります。皆様は、どうぞGWを旅行や帰省等々、行楽日和を満喫してください。

 今月の写真は「つつじ」です。福岡市中央区の今川にある「平野神社」の境内で咲いていたものです。先月25日に仕事で移動中、「路傍の石」ならぬ「路傍のつつじ」に足を止め、ついつい引き寄せられお参りをして撮影しました。勿論、お賽銭を入れて!

代表 灘谷 和德)

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2015/04/01

2015年(平成27年)4月 卯月

 先月末から月初にかけて桜が満開になりました。これから本格的な春到来。年度初めでもあり、あちらこちらで新たなスタートが切られるようです。私たちもフレッシュな気持ちで業務に邁進して参りたいと思います。

 私は大の野球好きです。これまでもこのコラムで野球ネタを取り上げてきたので、察しのいい方はお気づきかもしれません。そこで、今回は「球際の強さ」を取り上げてみたいと思います。かって、松坂大輔投手が西武ライオンズに在籍していたとき、同僚の選手の守備について、「球際が弱い」と発言したことがありました。これをマスコミが大きく取り上げ、同僚に苦言を呈した、批判したということで「松坂、キレタ!」と報道したところもありました。

 彼の真意、本心がどこにあったのか分かりませんが、私にとっては含蓄のある言葉でした。「球際の弱さ」は「もう一歩踏み込む力の弱さ」ということであり、私たちが仕事をする上で常に気にかけていなければならないことです。

  表面的な仕事で満足していてはプロとは言えません。そこで成長も止まります。常に、「これでいいのか?」「もっと他に選択肢ややるべきことはないのか?」を自問することが大切だと考えています。そして、クライアントのために「粘る」ことが「球際の強さ」になっていくと信じています。

 皆様も「球際に強い」会社づくり、社員づくりを目指されてはいかがでしょうか。

(写真は3月17日OP戦に登板した松坂投手(地元福岡で初登板)と同16日の工藤新監督とのツーショットです)

代表 灘谷 和德)2015.3.17対ロッテオープン戦セレクト (4) 20150316王讃会

2015/03/01

2015年(平成27年)3月 弥生

 3月に入りました。これから春に向かい、気温も気持ちも暖かくなってくる季節です。今年に入って国内外で暗いニュースが続いていますが、春とともに明るい話題が増えるといいですね。

 気象庁の予測では、今年の桜の開花は例年並み。福岡では3/21頃とのことです。調べてみると、50年前の1965年が3/30、30年前の1985年が4/1だったようですから、やはり温暖化の影響でしょうか開花時期が早まってきているようです。昔、ダークダックス(もうご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、1951年に結成された4人のボーカルグループです)の歌で「22歳まで」という名曲があります。娘が生まれて22歳で嫁ぐまでを2歳刻みで父親が振り返るのですが、その中で6歳は「桜の下の~ 入学式の写真♪」とあります。そう、4月の入学式が満開の桜の下で執り行われていたのです。因みに、私の生まれた1950年もそうでした。やはり、桜は卒業式や終業式の時期より入学式の頃が似合いますよね。(写真は、自宅前で以前撮った那珂川沿いの桜の写真です)

最後に、この時期どうしても触れておきたい話題があります。開幕が近づいたプロ野球です。今年は大リーグから戻った黒田博樹投手(広島)や松坂大輔投手(ソフトバンク)のような大物選手の活躍も楽しみですが、何と言っても我らがホークスの2年連続日本一を楽しみにしています。工藤新監督のもと、是非頑張って頂きたいものです。(写真は昨年の12月に撮った王会長とのツーショットです)

(代表 灘谷 和德)画像 029 20141204王讃会 (29)

2015/02/02

2015年(平成27年)2月

 

 早いもので年が明けて1ヶ月が経過しました。先月後半はイスラム国による邦人二人の拉致事件が、身代金要求から残虐な殺人へとエスカレートし、朝・昼・晩どのテレビ局も報道合戦を繰り広げてきました。中東専門家が多数登場し、分析や今後の展開予測をコメントしています。これまで他人事のように感じていた多くの国民にとって、国土を持たない「イスラム国」という得体のしれない存在が身近になり、これからも揺さぶり続けられそうです。

 一方でこのような事案が発生するとセットで登場するのが「自己責任」という言葉です。今回人質になった後藤健二氏も、自らその言葉を残して危険地帯へと向かったようです。国家として、国民として、自己責任だからと言って放置できない以上、この言葉の重みをしっかりと自覚する必要があると思います。

 日本が貿易立国で成り立っている以上は、海外で様々な活動に関わるのは国益のために必要なことは自明のことでしょう。この事件を契機に、若い世代の意識が委縮してしまわないか気になります。ご参考までに外務省のHPから「地域別海外在留邦人数」の統計数値を掲載してみました。国家の一員であるという自覚のもと、これからも大いに世界へと羽ばたいて頂くことを期待しています。

 さて、現実的な話。今月から所得税確定申告シーズンに突入します。私たちは外部の喧騒に巻き込まれず、黙々と申告業務に専念させて頂きます。どうぞ皆様、申告は早めにお済ませください。

 追申

 このコラムをアップしたあと、後藤氏が殺害されました。大きな憤りを感じます。後藤氏のご冥福をお祈りするとともに、残されたご家族に心よりお悔やみ申し上げます。

海外在留邦人統計調査

 

(図表出展:外務省HP「海外在留邦人数調査統計」H26年要約版)

(2015年2月1日 代表 灘谷 和德)

2015/01/05

2015年(H26年)1月

新年明けましておめでとうございます。

 昨年暮れの総選挙で大勝した政府与党、今年は更に力を増して「アベノミクス」を推進していくと思われます。政治評論家の話では、この選挙は政党間の戦いであるばかりか、「官邸」対「財務省」の戦いの構図であったとか。そして大げさに言えば憲政史上初めて「財務省(大蔵省)」が「官邸」に敗北した歴史的な出来事だったようです。

 早速、12月30日付で政府与党の「平成27年度税制改正大綱」が発表され、経済の刺激策がいろいろ盛り込まれているようです。注目の「消費税」については「景気判断条項」を付けずに平成29年4月から税率10%へ引き上げる、とされています。

 今後、国会での審議を経て制定されますが、弊事務所としては例年同様3月に外部向け勉強会を開催し、その概要と対応策をお知らせする予定です。(詳細は来月のHPでご案内させて頂きます)

 さて、私事ではありますが、一つご報告をさせて頂きたいことがございます。永きに渡り弊事務所をリードして参りました井上忠彦相談役(公認会計士)と石井千鶴監査役(元税理士)が昨年12月をもって退任いたしました。私どもは初代黒川敏人と今回退任した二人の先輩のDNAをしっかりと引き継ぎ、これからも「クライアント第一主義」をモットーに皆様のよき相談相手であり伴走者として頑張って参る所存でございます。

 これからも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げますとともに、今年の皆様のご繁栄・ご健勝を事務所役職員一同祈念いたしております。

(2015年1月1日 代表 灘谷 和德)

 追申

 掲載した写真は、退任した両名を囲み、慰労会兼賀寿祝い兼忘年会を開催した時のものです。現職はもとより、弊事務所勤続10年以上のOBや特別関係者と言ったいわば「身内」だけで集いました。質素を旨とする私どもの伝統としては少々贅沢をしましたが、米寿と喜寿の祝いでもありこのような集いとなった次第です。

(福岡市博多区東中洲『大阪屋』にて 公認会計士11名、税理士8名、総勢37名集合)

20141226忘年会

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